310.大河ドラマ『軍師官兵衛』
先週12.21の放送をもって、今年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』が終了しました。今回の大河ドラマは、第一話から最終話まで、一度も欠かすことなくしっかりと観ることができました。
そもそも黒田官兵衛が何者かは、この大河ドラマが始まるまで、そんなに詳しくは知りませんでした。タイトルから推察できるのは、豊臣秀吉の軍師として、秀吉の天下取りに大きく貢献したということでしたが、秀吉の側近として出世していったかと思えば、一概にそうでもないようで、そのあたりの状況を知りたいものだと思いながら、ドラマを観ていきました。
そして判ったのは、官兵衛が出来すぎるが故に油断のならぬ奴だと、秀吉は恐れていた結果の処遇であったようです。
武田鉄矢率いる海援隊の楽曲に「二流の人」というのがあり、これを随分前から知っていたのですが、そこでは黒田官兵衛はツキのない二流の人と説いていました。関ヶ原の戦いがあと百日続いていたならば、官兵衛が天下をとっていただろうと。
海援隊の歌だけをして、黒田官兵衛がどれだけ野心を持っていたのか、よくわかりませんでしたが、最後の2話を観ていくと、官兵衛が九州を制圧したのち、大坂・京へと上り、家康と対峙しようと本気で考えていた様子がわかりました。
確かに油断ならない黒田如水であるけれども、関東から攻め入った家康と、九州の如水との、地の利が家康側にあったのかもしれないとも思いました。
さて、これから坂口安吾の小説「二流の人」を読んでみようかと思います。
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