775.『引っ越し大名!』
先週木曜は、久しぶりに映画鑑賞をしてきました。星野 源 主演の映画『引っ越し大名!』であります。
あまりパッとしないタイトルですね。おまけに、主演者・星野源の役柄は、“引っ越し大名”ではなく“引っ越し奉行”なのです。
映画を観た後でしたが、原作も読みました。そのタイトルは『引っ越し大名三千里』です。タイトルとしては、こちらの方が良かったかもしれません。
原作者の土橋章宏氏は、あの『「超高速」参勤交代』の作者でありますので、今回の『引っ越し大名!』も、そっちの路線であります。つまり、これまでになかったユニークな視点での時代劇ということです。
徳川家御家門である越前松平家の松平直矩(劇中:ミッチーこと及川光博)は、生涯7回の国替えをした大名でした。この物語は、その5回目として、姫路藩15万石から豊後日田7万石への、減封の上での国替えをする事となった引っ越し事情を詳しく描いたものであります。
書庫にこもって本を読んでばかりの引きこもり侍・片桐春之介(星野源)が、誰もやりたがらない“引っ越し奉行”に任命されるという、むちゃくちゃな人事から話は始まるのですが、金策やら、荷物減らしやら、人減らしやら、意外なことに書物から得た知恵者ぶりを発揮し、奮闘する物語でした。
この手の痛快時代劇は、肩がこらない映画ですので、私は結構好きです。
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