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2022年5月17日 (火)

1060.‘ひらがな市名’の是非-その4-

前の記事(その3)の続きです。

列挙した29市のうち、同名回避として漢字を避ける意味でひらがな市名にしたと考えられる市がほとんどです。(以下の20市)

 むつ市  (旧国名は陸奥国:A)               さぬき市 (旧国名は讃岐国:A)

 いわき市 (合併した5市4町5村の中に磐城市あり:C、そのうち3町2村の郡名は石城郡:B、所属する旧国名は磐城国:A)

 つくば市 (合併前の町村の大半が筑波郡:B、筑波町あり:C)

 さいたま市(県内に北埼玉郡・南埼玉郡あり:B)        東かがわ市(県内に香川郡あり:B)

 いなべ市 (合併前の4町は員弁郡:B、員弁町あり:C)    かほく市 (合併前の3町は河北郡:B)

 あわら市 (合併した2町の中に芦原町あり:C)        南あわじ市(隣接して淡路市あり:C、旧国名は淡路国:A)

 つがる市 (県内に北津軽郡・東津軽郡・南津軽郡・中津軽郡・西津軽郡あり:B、旧津軽藩:A)

 うきは市 (合併前の2町は浮羽郡:B、浮羽町あり:C)    かすみがうら市(合併した2町の中に霞ケ浦町あり:C)

 にかほ市 (合併した3町の中に仁賀保町あり:C)       ふじみ野市(隣接して富士見市あり:C)

 たつの市 (合併した1市3町の中に龍野市あり:C)      南さつま市(旧国名は薩摩国:A、県内に薩摩町があった:C)

 いすみ市 (合併前の3町は夷隅郡:B)            みよし市 (徳島県三好市あり:C)

 あま市  (合併前の3町は海部郡:B)

この中で、Aとしたのは、旧国名や旧藩名に配慮して、同名回避したということです。(こちら を参照)

旧国名の入った市とは、越前市・伊豆市・出雲市・豊前市・筑後市など、ほとんどが漢字表記のままです。同名回避などをする必要はないと思うのですが、むつ市・さぬき市などは同名回避をして‘ひらがな市名’としました。それとも‘ひらがな市名’の流行に乗っかったのかもしれません。(※むつ市は、元祖ひらがな市名でした。決して、流行に乗っかったわけではありませんでした。)(5.18訂正)

Bとしたのは、所属する郡名に忖度したということであり、Cとしたのは、合併前の同名市町に忖度したということです。これらも、‘ひらがな市名’の流行に乗っかったということでしょう。

その5に続きます。

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