1059.‘ひらがな市名’の是非-その3-
さいたま市の件についてです。さいたま市は何故ひらがな表記にしたのでしょうか?
新市名を公募したところダントツ1位が‘埼玉市’で‘さいたま市’は2位だったようです。埼玉発祥の地・行田市から待ったがかかったからでした。そのため、ひらがな表記の‘さいたま市’に決まったようです。(こちら を参照)
行田市・加須市などが北埼玉郡、越谷市・春日部市などが南埼玉郡で、川口市から浦和・大宮を経て鴻巣市までは北足立郡でしたから、歴史的には正しく、よく理解できる話です。
ここで余談ですが「佐賀県」を揶揄する歌でブレイクした お笑いピン芸人‘はなわ’が、「さいたま市はひらがな♪ さいたま市はひらがな♪」と‘さいたま市’をも揶揄する歌を歌っておりましたが、彼は埼玉県春日部市生まれで、彼の芸名もまた‘ひらがな’であることは、何とも皮肉な話であります。
この後、平成の大合併により、たくさんの‘ひらがな市名’が誕生しましたが、本当に‘ひらがな’で良いのでしょうか?このことを、考察してみたいと思います。
そのために、‘ひらがな市名’を漢字に直してみるとどのような表記となるのか、‘しこ名市名’の2市を除いた29市について列記してみます。
むつ市(陸奥市) いわき市(磐城市または石城市) えびの市(葡萄野市:こちら を参照)
つくば市(筑波市) ひたちなか市(常陸那珂市) あきる野市(秋留野市) さいたま市(埼玉市)
さぬき市(讃岐市) 東かがわ市(東香川市) いなべ市(員弁市) かほく市(河北市)
あわら市(芦原市) 南あわじ市(南淡路市) つがる市(津軽市) うきは市(浮羽市)
かすみがうら市(霞ケ浦市) さくら市(桜市) うるま市(宇流麻市) にかほ市(仁賀保市)
ふじみ野市(富士見野市) たつの市(龍野市) いちき串木野市(市来串木野市) 南さつま市(南薩摩市)
いすみ市(夷隅市) つくばみらい市(筑波未来市) みどり市(緑市) みやま市(三山市)
みよし市(三好市) あま市(海部市)
こんな感じです。漢字の方が良いのではないかと考えられる市名もありますね。その4に続きます。
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