1300.二海郡、95マルチと96マルチ
今回の道南大遠征では、渡島半島にある檜山振興局(旧・檜山支庁)と渡島総合振興局(旧・渡島支庁)の中だけを廻ってきました。
この檜山振興局と渡島総合振興局は、檜山支庁と渡島支庁の時代には、渡島半島の分水嶺を境界として、きれいに西と東に分けられており、西は日本海、東は太平洋に面して判りやすい区分でありました。
2010.4月に支庁から振興局に改組される4年半前に、檜山支庁に属する爾志郡熊石町と渡島支庁に属する山越郡八雲町が合体して、新たな郡名である二海郡八雲町として発足し、渡島支庁に属することになりました。太平洋と日本海の両方の海に面する町ということで、二海郡と名付けたことでしょうか。
これにより、檜山支庁は八雲町熊石地区を挟んで南北に分離してしまいました。
新たな郡名を作って名乗るということは、平成の大合併の際には、いくつか見受けられていますが、ご存知でしょうか。
岡山県御津郡加茂川町と上房郡賀陽町が合併して加賀郡吉備中央町になりました。福井県三方郡三方町と遠敷郡上中町が合併して三方上中郡若狭町が誕生しました。石川県鳳至(ふげし)郡能都町・柳田村と珠洲郡内浦町が合併して鳳珠(ほうす)郡能登町となりました。
昔の郡役所が置かれていたころと違い、今の郡の役割は、単なる呼称に過ぎなくなっているため、郡名の変更に対する考えはハードルが低くなっていて、結構自由に命名しているようです。
上記の二海郡と合わせて4つの新たな郡が生まれておりますが、これで落としはないと思いますが、もしあれば教えてください。
次に、95マルチと96マルチについての話題です。
NO.1271の中ほどで少々触れていますが、北海道の旧国のうち石狩国・後志国・胆振国・日高国のうち、それぞれの本体部分である石狩振興局・後志総合振興局・胆振総合振興局・日高振興局に属するものは90マルチとなっており、これらは札幌・小樽・室蘭をはじめとして、何と1,300局近く存在しております。(※1)
それに対して95マルチは、後志国のうち後志総合振興局に属さない地域、すなわち奥尻町・せたな町・今金町・八雲町熊石地区の現行15局だけとなっています。96マルチに至っては、胆振国のうち胆振総合振興局に属さない地域、すなわち長万部町と八雲町八雲地区の野田生以北であり、現行9局のみとなっています。
これを調べて判ったのですが、この90・95・96マルチを区分した担当者は、随分いい加減な配分をしたものだと感じました。せめて後志総合振興局はすべて95マルチとして、胆振総合振興局はすべて96マルチとしておくべきだったと思います。もう少し、思慮深く後世の者も納得するマルチ区分をして欲しかったところでした。
※写真は、95マルチの完訪となった せたな町の久遠(くどお)郵便局。なお、96マルチの方は長万部町の2局が未訪です。
※1 ×1,300局近く ⇒ ○700局近く 大嘘を書いてしまいました。訂正します。90マルチは90001から90999までしか附番出来ないため、理論上でも999局しか存在しませんでした。その後の稲生調べにより附番無しと廃局を差し引いて700局弱しか存在しませんでした!(10/25 15時過ぎ記載)
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