1467.映画『阿寒に果つ』&小説『阿寒に果つ』
ライター稲生は、道東大遠征を実施中ですので、一つ繋ぎの記事をお届けいたします。
『失楽園』で有名な渡辺淳一の私小説的な側面を持った小説が表題の『阿寒に果つ』です。ちょうど今回廻る予定の局の一つに阿寒湖郵便局がありますが、この本を読むきっかけは、この小説を映画化した同名映画に五十嵐じゅんが主演で出ていたことによります。
五十嵐じゅんは、後に五十嵐淳子と改名し、俳優の中村雅俊に出会い結婚し1男3女を育てあげた良妻賢母なお方ですが、今年4月に73歳にて逝去されました。
18歳でデビューし清純派アイドルとして人気を博しますが、デビュー前に1週間ほど銀座の高級クラブでホステスとして働いていたことをスクープされると、徐々に人気が衰え、一旦引退をしてしまい、2年ほど経過したのちに、この映画『阿寒に果つ』で再スタートをした方です。
当初、この映画は山口百恵の主演に決まっていたのですが、裸体シーンなどの問題点があり、主演女優を決め直すことになり、渡辺淳一に映画化の際には私をヒロインにして欲しいとのファンレターを送っていた五十嵐じゅんに決定したとのこと。五十嵐じゅんは、一旦引退をしていた際に、本を読み漁っていたようですが、物凄い意気込みですね。
私・稲生は惜しいことにこの映画を観ていませんが、興行的には今ひとつだったようで、DVD化はされておらず、アマゾンでVHSテープで16万円で売ってはいるのですが、さすがに購入できるはずはなく、やむなく原作である小説『阿寒に果つ』を図書館で借りて、読んでみたのでした。
改めて渡辺淳一の小説『阿寒に果つ』は、高校の同級生・天才少女画家・時任純子が十八歳の若さで厳冬の阿寒湖で自殺したのですが、その20年後に関係の深かった同級生の作者や画家や新聞記者や医者や党の活動家や純子の姉に取材を進めていき、時任純子の生きた証を確認していった物語です。
この小説は、渡辺淳一の自伝的小説とされているように、加清純子という実在の人物がいた実話でした。この加清純子のWikiは、実に詳細に説明されていますので、下手に私が文にするよりも、Wikiをご覧いただければ、よろしいかと思います。
感想としては、高校生らしくない自由奔放な早熟の女性が、生き急ぎ死に急いでしまった物語でした。
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